飲食店で利用後に破棄されるレモンを再利用して、北条早雲公をキレイに!
~「地球世紀レモン洗浄計画」
宮城綱成さん(高校1年)
◆どんな活動をしましたか。発表した活動内容を教えてください。
プロジェクトのテーマは2つあり、1つ目は「SDGsに貢献したい」。2つ目は「後北条氏を広めたい」です。
小田原の街の飲食店から出る大量のレモンの不可食部と濡れた雑巾を使用し、小田原城にある常盤木門の看板を磨かせてもらいました。また、北条早雲公像をレモンで磨くために企画書を提出し、検討してもらいました。

◆どうしてこの活動のテーマや課題を選び、取り組もうと思ったのですか。
1つ目のテーマは、私はより良い社会や環境を残したい気持ちなどから持続可能な未来の構築に興味があり、SDGsに着目しました。
また、なぜレモンを選んだのかと言いますと、理由は2つあり、1つ目の理由は小田原の街の飲食店にはレモンを取り扱っている所が複数箇所あるのを知り、レモンの不可食部を有効活用したかったから。2つ目の理由は、中学生時代の自由研究でレモンを使用し、銅を磨いて綺麗にしたことがあったからです。
2つ目のテーマは、小田原の街で行うなら後北条氏が有名なことや、私の名前「綱成」(※後北条氏関連の名前)であり、兄の名前は「早雲」(※小田原の街にある北条早雲公像と同じ名前)なので、後北条氏を広めようと思いました。
小田原城には、北条早雲が「火牛の計」という戦法で大森氏を打ち破ったと歴史があるので、小田原城の看板を磨きました。


◆どんなことにいちばん苦労しましたか。
いちばん苦労したことは電話です。
北条早雲公像や小田原城のマンホール(北条氏のイラストつき)を磨こうと考えたのですが、北条早雲公像は市役所の管轄、マンホールは水道局整備課の管轄なので、それらに許可をもらうことが必要でした。またレモンをいただくために飲食店にも依頼が必要でした。そのため電話をすることが多く、非常に緊張し、「上手に話せるかな?」と思いながら電話しました。
また、市役所に電話する際、平日で時間が限られており、学校でスマホの使用が禁止されているなか、先生に特別許可をもらい電話させて頂いたことも大変でした。
今回は、早雲公像は市役所で検討に時間がかかり、また、マンホールについては、許可は下りなかったので、小田原城の看板を磨くことになりました。


◆自分がいちばん頑張ったことを教えてください。
いつ、誰に向けて、どこで何を実行するか、一から計画をすること(※例:10月19日焼き鳥屋にレモンの不可食部を回収すると電話するなど)、次の課題を予測し見つけること(※例:もし企画が通らなかったら、第2希望などを考えること)が、いちばん難しく何回も見直しをし、いちばん頑張ったことです。
◆どんな点が楽しかったですか。
楽しかったことは3つあります。
1つ目は、ふろぷろの運営さんと、何を磨くかを探検しに小田原城や小田原駅を探検したことや、一緒に飲食店の依頼店を探しに歩いたこと。
2つ目は、知り合いの企業にひとりで行き、レモンの不可食部を集めたり、許可をもらったりすること。また、店長さんと交渉したときには、優しい対応で嬉しく楽しかったです。
3つ目は、磨くとき。綺麗になる達成感や、磨いた後、観光客が実際その看板を見てくれて嬉しかったし、やりがいがあり楽しかったです。
3つに言えることは、人との関わりが楽しく、そして大切だとわかりました。


◆今後、今回の活動を継続していきますか。
今回、後北条氏を広めることが出来なかったため、広めていきたい。ポスターやネットなどを活用し、後北条氏関連(※北条早雲公像を磨くなどを含む情報)やレモンの不可食部の使い道について書く予定です。
もし、イベントをやるならば、北条早雲公像を磨くイベントを実行し、様々なゲスト様を呼び行いたいと思っています。
◆今回の体験からどんなことを学んだ・得たと思いますか。
相手と交渉する時の礼儀や諦めない気持ち、先を見通す計画性、1つのテーマにどれだけ考えれるか(レモンの可能性など)、小田原の街の魅力など、様々なことを学び得たと思います。
◆今回の体験を通じて、地域への見方や愛着は変わりましたか。
数年ぶりの小田原の街でほぼ初めての状態でしたが、今回の活動を通して、普段行かない小田原城に数十回行ったり、知らなかった飲食店や優しい店長さんなどにお会いできたり、小田原の街に住みたいぐらいとても素敵な出会いがありました。
◆今回の経験は、今後の活動など活かされると思いますか。
レモンのクエン酸などを研究し、清掃面や、他の面でも活用できる可能性があると思いました。(※私の所属している科学部では、色素でソーラーパネルを作っており、レモンの色素を活かしてソーラーパネルを作れるかもしれないと考えています。)
