かがわ総文2025
大会テーマ「讃岐に咲くは才(さい)の花たち」のもと、
第49回全国高等学校総合文化祭が香川県で開催
(2025年7月取材)
かがわ全国高等学校総合文化祭(総文祭)が2025年7月26日(土)から31日(木)までの6日間、香川県内の25会場で開催されました。
全国の3000校から約2万人の高校生が集まり、規定19部門、協賛4部門それぞれの参加者が才能を存分に発揮し、日頃の芸術文化活動の成果を発表。また、準備や企画運営に携わった香川県の生徒の皆さんも、生き生きと各自の役割を果たしていました。
みらいぶっくでは、その中から、郷土芸能部門、弁論部門、生活デザイン部門を取材し、参加校の皆さんにお話をうかがいました。
郷土芸能
郷土芸能は、毎年、日本各地に伝わる祭囃子、民謡、踊りなどの「伝承芸能」部門と、伝承曲・創作曲を含む「和太鼓」部門の2部門が開催されます。今年も舞台では、高校生らしい躍動感あふれる元気な演技・演奏が繰り広げられ、会場は猛暑に負けない熱気に包まれました。また、参加者も観客も、日本の郷土芸能の豊かさに触れる機会となりました。
会場:丸亀市・綾歌総合文化会館アイレックス
開催日:7月28日(月)〜7月30日(水)
以下の参加校のみなさんにインタビューをしました。
伝承芸能部門
◆地元に伝わる「芸北神楽」。迫力ある「八岐大蛇」の演目で観客を魅了
広島県立加計高等学校芸北分校 芸北分校神楽部
演目:「八岐大蛇」
◆江戸時代の朝鮮通信使をはじめ、古代から現代の韓日の交流を舞台に
白頭学院建国高等学校(大阪府) 伝統芸術部
演目:「夢舞〜朝鮮通信使より〜」
◆沖縄の伝統行事がモチーフ 仲間を祝ってカニたちが楽しく踊る
沖縄県立八重山高等学校 郷土芸能部
演目:「あんぱるぬみだがーま」
和太鼓部門
◆ノリと笑顔と掛け声が持ち味。阿波踊りも取り入れ祭りの賑わいを表現
徳島県立海部高等学校 郷土芸能部
演目:「にぎわい」
◆部に受け継がれる「京の四季」を新しく編曲。心を一つに演奏し優良賞を受賞
京都橘高等学校 太鼓部
演目:「京の四季」
◆自然に体が揺れる楽しい演奏 「桜宴歌(おうえんか)」でお客様を応援したい
木更津総合高等学校(千葉県) 和太鼓部
演目:「桜宴歌(おうえんか)」
弁論部
弁論は、弁士が、これまでの体験を通して得た自分の意見や将来に対する抱負を、7分間という決められた時間の中で発表する競技です。エピソードは自然環境、災害、国際問題、ジェンダー、科学技術、文化など多岐に渡り、その体験をもとにした、多様な境遇の人への共感の大切さ、自分を乗り越えること、自ら行動することの大切さなどが訴えられました。
会場:宇多津町・ユープラザうたづ
開催日:7月29日(火)〜7月31日(木)
以下の参加者のみなさんにインタビューをしました。
◆気仙沼の「森は海の恋人」活動に共感 「人々の心の森に木を植えること」を実践
長野県上伊那農業高等学校 3年 三池野生さん
弁論タイトル:「心の森 ~森は海の恋人~」
◆首のボルトと能登でのボランティアが「しぶとく生きること」を教えてくれた
千葉敬愛高等学校 弁論部 3年 橋口真翔さん
弁論タイトル:「だから、前を向く」
◆沖縄の「しまくとぅば(島言葉)」をはじめ、地域の言葉や文化を後世に
沖縄尚学高等学校 3年 兼謝名希実さん
弁論タイトル:「つなぐ しまくとぅば(島言葉)」
◆防災地理部で学び、学内で避難訓練を実施 次は愛南町を防災のまちに
愛媛県立南宇和高校 3年 赤﨑未玖さん
弁論タイトル:「防災の町愛南〜あなたの日々を守るために〜」
生活デザイン
生活デザインとは、家庭科で学ぶような事柄を家庭生活や社会生活の中で実際に活かし、より豊かな生活を創造していくことです。今回は開催県独自に開催する協賛部門として開かれ、期間中、香川県内の生徒による「小豆島幸せを呼ぶオリーブリース作り」、「インド藍によるハンカチ袋染め」、「手まりストラップ作り」、「水引細工」の講習会と、研究発表・作品展示が行われました。
会場:坂出市・坂出市民ホール、坂出高校
開催日:7月27日(日)〜7月28日(月)
以下の参加校のみなさんにインタビューをしました。
研究発表
◆「地球もびっくり 思いやりの心〜南高家庭クラブ活動の活性化を目指して〜」
家庭科で学んだ技術を、学校生活や生徒・地域の暮らしに役立てる
香川県立高松南高等学校 家庭クラブ
講習
香川県立小豆島中央高等学校
香川県立石田高等学校
香川県立高瀬高等学校




