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かがわ総文祭2025

生活デザイン部門(研究発表)

「地球もびっくり 思いやりの心〜南高家庭クラブ活動の活性化を目指して〜」

家庭科で学んだ技術を、学校生活や生徒・地域の暮らしに役立てる

香川県立高松南高等学校

家庭クラブ 3年 三谷咲來さん 木村心さん

(2025年7月取材)

左から 木村さん 三谷さん
左から 木村さん 三谷さん

 

新入生や卒業生に贈る、歓迎や感謝の作品を制作

 

―まず、今回の研究発表の内容を教えてください。

 

三谷さん:家庭クラブでは、家庭科で習ったことを生かして南高生のためにできることはないかを考えた活動をしています。たとえば身の回りのまだ使えるものを再利用したり、工芸品制作の講習会を開いたりしています。自分たちでものを作るだけでなく、より多くの生徒や地域の方々、中学生に家庭科のものづくりの楽しさを伝えることを大切にしていて、地域のイベントにも積極的に参加しています。今回の総文祭での発表は、こうした家庭クラブの活動の内容をまとめたものです。

 

木村さん:さまざまな活動の中でも生活デザイン科の特色を生かしたもので、これからも南高生に引き継いでもらいたいと思うことを中心に発表しました。

  

―発表の元となった普段の活動について具体的に教えてください。

 

三谷さん:掲示物の制作やメッセージカード作りなどを行っています。たとえば毎年4月には、新入生の教室に画用紙で作ったリースを飾っています。また、書道部の人に書いてもらった文字の周りに桜の花びら模した色紙を貼って黒板に掲示して、歓迎の気持ちを伝えています。卒業式前日にはフラワーアレンジメントを作り、感謝の気持ちを込めたメッセージカードを添えて3年生の教室に飾っています。ほかにも、季節に応じたメッセージカードを生花と一緒にトイレに飾ったりしています。

 


 

まだ使えるモノ、余ったモノを学校で使う道具に再生

 

―身近なものの再利用や講習についてはいかがですか。

 

木村さん:再利用の取り組みとしては、家庭科で習った技術を活かして学校で使えるものを作っています。たとえば家庭科の授業で余った布を活用してコードホルダーを作りました。コードホルダーは、各教室の黒板消しのクリーナーや扇風機のコードをまとめるのに使ってもらっています。「掃除のときにコードが邪魔にならない」と好評です。調理実習で使った古い布巾の周りを縫って雑巾も作りました。こうした取り組みは自宅でもできるので参考にしています。

 

講習としては、県の生活デザイン部実技講習会に参加して、手まりストラップやハンカチ染色、水引細工を学びました。それを学校に持ち帰り、昨年の文化祭で来校者を対象に水引のミニ講習会を開きました。小さなお子さんから高齢者の方まで、楽しく作っていただけました。  


 

 

―活動はどんなところが大変ですか。

 

三谷さん:どの取り組みも、活動を進めるにつれてさまざまな課題が出てくるので、それをどう解決するかを考えるのが大変です。いつも、家庭クラブのメンバーで話し合って、一つ一つ解決して乗り越えています。

 

 

総文祭の発表は、聴きやすさ、見やすさを意識して練習

 

―総文祭の研究発表には、何年生、何人で取り組みましたか。

 

三谷さん:普段の活動は2年生が中心になって行っていますが、今回の研究発表は3年生2人で取り組みました。

 

―今回の発表の準備はいつごろから始めましたか。大変だったことはありますか。

 

三谷さん:活動内容の研究とそのまとめは今年の春に卒業した先輩がしてくれていたので、私たちは6月頃から発表の準備をしました。準備で大変だったのは、発表時間の規定の15分程度に合わせることです。タイマーを使いながら時間配分を意識して練習しました。スライド担当と息を合わせて、スムーズに進行できるように練習しました。

 

―発表するにあたって工夫したことはありますか。

 

三谷さん:声の大きさや話すスピードに気をつけるだけでなく、ポイントとなるところは声に強弱をつけて強調することを意識しながら、観客の皆さんが聴きやすいように工夫しました。

 

木村さん:スライドをクリックするタイミングを発表者に合わせるのはもちろんですが、観客の皆さんが見やすいタイミングでクリックすることを意識しました。

 

―総文祭に参加した感想を教えてください。

 

三谷さん:私たちが今までやってきた家庭クラブの活動を校内だけでなく他校の方にも伝えることができてとても嬉しかったです。他校の家庭クラブの活動も参考にしながら、今後も取り組めたらいいなと思いました。

 

木村さん:私は総文祭に参加して、他校の家庭クラブ活動を知ることができてとてもよかったです。野菜やフルーツの飾り切りを初めて間近で見ることがでたのも、印象に残りました。大変だったこともありましたが、新しい発見があり、他校の生徒と交流ができてよい経験になりました。私たち自身は、発表を通して、これまでの活動を振り返る良い機会となりました。この経験を、これからの生活や家庭クラブの活動に生かしていきたいと思っています。

 

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