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かがわ総文祭2025

郷土芸能 和太鼓部門

部に受け継がれる「京の四季」を新しく編曲。心を一つに演奏し優良賞を受賞

京都橘高等学校

太鼓部 3年 吉田太一さん 

演目:「京の四季」

(2025年7月取材)

 

京都の移ろいゆく四季を多様な太鼓の音色で表現

 

―今回の演目について教えてください。

 

「京の四季」という題名の、太鼓部のコーチ、北村多喜雄先生によるオリジナル曲です。移ろいゆく京都の四季が三つの章に分けて表現されています。

 

―演目の見どころを教えてください。

 

雪や雨、嵐などの自然を表していて、目を瞑って聴くと趣き深さを感じていただけると思います。また、いろいろな種類の太鼓の音を楽しめるところも魅力です。太鼓の「ドン!」という音はもちろん、フチを叩く「カッ」という音など様々な音を使って演奏します。聴いていて心地いい曲でもあります。一音一音こだわった多種多様な太鼓の音が、私たちの演奏の魅力です。

 

―今回の演目はどんな練習をしてきましたか。

 

これまで先輩が築き上げてきた「京の四季」ではなく、私たちの新しい「京の四季」で挑もうと、年の初めに決心しました。そこから約半年間。何度も新しいリズムを考え、試し、改善しながら練習を続けてきました。本番1、2週間前にようやく大まかな構成が完成し、それから何回も、新しい「京の四季」を体になじませるために通し稽古をしました。 

 

―特に苦労したことはありますか。

 

苦労したのは、新しいリズムになじむことと、新しい「京の四季」を作っていく中で、「周りからなんて言われるか」「今までの『京の四季』の方が良かったのか」など邪念が入り、編曲をするのがとても嫌になる時期があったことです。

 

でも新しい「京の四季」を作ることにした目的をもう一度考えた結果、私たちは周りの方に褒められるためではなく、部員全員が納得しメンバーが気持ちよく演奏できるように編曲するという原点を再確認することができました。そこからは自信を持ち、演奏が完成するまで好奇心を持ちながら練習を続けて、本番を乗り越えることができました。 


 

地元や定期演奏会、そしてプロの太鼓集団との演奏も

 

―現在、何人の部員でどんな活動していますか。

 

部員は、1年生16人、2年生6人、3年生12人の合計34人です。活動は、公演としては、ホテルやショッピングモールなどでの演奏に加え、太鼓芸能集団「鼓童」さん、和太鼓集団「志多ら」さんなどのプロチームとの共同演奏もしています。また、毎年4月には京都橘中学高等学校で定期演奏会を開いています。

 

―これからどんなことにチャレンジしたいですか。

 

今回、和太鼓部門で優良賞をいただくことができました。これは、支えてくださった皆様の応援のおかげです。この感謝の気持ちと「心はひとつ」という合言葉を胸に、これからもお客様の心を動かす演奏をお届けしていきたいです。また、和太鼓の魅力を広めるために、SNSやイベントでの発信活動も、更に積極的にチャレンジしていきたいと考えています。

 

―最後に、総文祭の舞台に立った感想を教えてください。

 

本当に私たちの新しい「京の四季」を作って良かったなと感じています。新しい「京の四季」は、部員、メンバーと一から作ったものなのでとても愛着があり、皆と一つになって演奏することができました。そしてそれが十数年ぶりの優良賞受賞につながったと思います。部員や先生、コーチ、そして保護者の方々に心から感謝しています。

 

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