「本との出会い」のススメ
~様々な分野で活躍する人たちから
井上 俊先生
文化社会学者 元・大阪大学人間科学部・京都大学文学部・甲南女子大学人間科学部
まずお勧めしたいのは、森 毅さんの『まちがったっていいじゃないか』という本です(ちくま文庫、1988年)。森さんは数学者で、長らく京大教養部で数学を教えておられました。
著者が語る! 『13歳から挑むフロンティア思考』とは? ~イグ・ノーベル賞の先生が伝授!AI時代の「最強クエスト」攻略法~
宮下芳明 先生
ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)、味覚メディア研究者
明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科
テレビ画面を舐めるとそこに映っている食べ物の味がする装置を作ったり、電気を流すことで減塩食でもしょっぱく感じる食器を開発したりしています。日常のすべてをワクワクする冒険に変える「フロンティア思考」を伝授します。
新井久幸さん
新潮社 元「小説新潮」編集長、現在出版部部長
今更紹介するまでもない超有名作なのですが、自分がこの世界にハマるきっかけになった本から紹介させてください。『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティー)です。母の本棚にあったのを何気なく手に取って読み始めた中学一年生のとき、登下校中も歩きながら読んでいた思い出深い本です。
渡辺治先生
計算機科学者 元・東京工業大学理学部情報科学科、現・工業所有権情報・研修館理事長
私は、大学の最も魅力的なところは、自分のやりたいことを追求できる環境を得られる点だと思っています。もちろん、大学以外でも、何かを究めることは可能です。けれども、大学では、それが、より自然にできる、そのための知識や機材や支援(つまり「環境」ですね)、そして機会と時間が得られやすいのです。どの大学でも、どの分野でも、自分がその気持ちで臨めば得られるはずです。
新刊『人間の心が分からなかった俺が、動物心理学者になるまで』を語る
-動物の心を知り、生きることを知るために、俺が読んできた本と観てきた映画-
岡ノ谷一夫先生
生物心理学者 元・東京大学教養学部、現・帝京大学先端総合研究機構
決して優等生ではなく、やや変人少年で人間が嫌いな俺でも、結果として好きなことにしがみついてゆくことで、なんとか楽しい半生を送ってきました。この本はそういう人間のことが書いてあります。俺の話を読んで笑ってもらえればうれしいです。俺でも生きてきたのだから、君たちは全くもって生きているべきなのです。
渡邊十絲子さん 詩人・書評家
教卓からこちらを向いて授業をするような本ではなく、著者が自分の興味関心へとつき進んでいる後ろ姿を見せる本を読んでほしい。そういうものこそが、高校生の心に響く書物だ。これまでに「みらいぶっく」で紹介された本も含めて、そんな本をここに集めてみた。
近代とは? その成因を捉え直し、近代の苦悩の舞台、アフリカの今を知ろう
福田邦夫先生 元明治大学商学部教授 専門:国際貿易論
今の時代は、ポスト近代、第4次産業革命にあるなどと言われもします。しかし、世界の基本的なシステムは、やはり近代で、資本主義です。それにより様々な課題を抱えています。
本当にピューリタンの精神が優れていたからなのでしょうか。しかし産業革命が成立するためには膨大な資金(資本)が必要とされます。では産業革命に必要とするとされる資金(起爆剤)はどのようにして調達されたのでしょうか。
あなたは音楽に命を懸けられますか ~芸術の深い理解へのいざない
ピアニスト 管谷怜子さん
10代といえば最も音楽に感化されやすい時期ですね。吹奏楽や合唱を通して、または個人的な活動を通して、音楽をする楽しみや喜びに目覚めて芸術の分野に進もうかなぁと思っている皆さんに、西洋音楽を中心に少しだけ美術を加えて芸術への理解を深めるための本をご紹介します。
※7月15日(水)にリサイタル開催。詳細な情報はこちらのページ下に
信岡尚道先生 金沢大学 能登里山里海未来創造センター
地震と線状降水帯の仕組みから被災者支援、『シン・防災論』、関係人口・オフグリッド・「地域みらい留学」まで。
私が作成してきた高校生にも使ってほしい本のリストを紹介します。探究活動だけではなく、進路選択の参考にもしていただけたらうれしいです。
—恐竜学との出会いと、自然を畏れ、知を求めるための科学と思想に誘う本
河部壮一郎先生 古生物学者 福井県立大学恐竜学部教授 福井県立恐竜博物館研究員
科学の発展は、私たちに世界の仕組みを知る機会を与えてくれる。しかし、その営みは決して万能ではなく、むしろ人間の限界や自然の圧倒的な力を思い知らされる場面のほうが多い。ここでは、恐竜科学の魅力に出会う最良な本に加えて、「知と自然の関係」を考えさせる三冊の本を紹介したい。さらに、進化、生命科学、科学の在り方を中心に、人間の知の探求について考えさせてくれる本を紹介しよう。
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