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人生を豊かにする「扉」を開こう! 高校図書館司書が贈る、本気のおすすめ本

毎日通う学校のなかに、実は世界中、そして未来や過去へとつながる「扉」があるのを知っていますか?

 

大学の先生とはまた違う、君たちの日常を一番近くで見守っている高校図書館の司書・先生たちが、今だからこそ読んでほしい「とっておき本」を選んでくれました。

 

本の中にある「問い」は、ときに君が大学で学ぶ「学問」にもつながっています。気になるタイトルから、新しい自分に出会う旅を始めてみませんか。 

  

癒やし・共感】 心がざわつく時に効く、優しくなれる本

  『お探し物は図書室まで』『モリー先生との火曜日』『妖怪アパートの幽雅な日常』・・・ほか

 

【冒険・知的好奇心】 好きを突き詰める大人たちの熱狂に触れる本

  『裏山の奇人 野にたゆたう博物学』『修復家だけが知るストラディヴァリウスの真価』・・・ほか

 

【進路・探究】 「学び」の面白さに目覚める本

  『現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき』『恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ』・・・ほか

 

【葛藤・成長】 同世代の物語から、未来のヒントを見つける本

  『みかづき』『サクラサク、サクラチル』『JK、インドで常識ぶっ壊される』・・・ほか

 

【思い・言葉】どう伝えるかわからなくなったら読む本

 『さみしい夜にはペンを持て』『言葉にできない気持ちの言語化ノート』・・・ほか

 

【癒やし・共感】 心がざわつく時に効く、優しくなれる本

青山マジックで、今より優しい自分に出会う

お探し物は図書室まで

青山美智子(ポプラ社)

 

どんな本を読んでいいかわからない人には、まず青山さんの本がおススメです。これは短編が集まったものなので、電車の中で読んでも OK。読みながら、また読んだ後はもっと…なぜか今より優しい気持ちになれるんですよ。ささくれだった気持ちの時は効果絶大!不思議な青山マジックにあなたもかかってみません か?

(豊島岡女子学園 中学校・高等学校(東京都)司書教諭 髙司陽子先生 推薦)

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難病の恩師が贈る、心に沁みる「最後の授業」

モリー先生との火曜日

ミッチ・アルボム 別宮貞徳:訳(NHK出版)

 

大学を卒業して、ジャーナリストとなった作者のミッチ・アルボムは、大学時代の恩師だったモリー・シュワルツ先生が難病にかかって死を目前にしていることを知ります。アルボムは毎週火曜日に先生の病室を訪れるようになり、その時の会話がモリー先生との最後の授業になっていきます。会話の内容は多当時40代だった私の心に沁み込んできたことを覚えています。

(東京都立国立高等学校 公民科/司書教諭 松澤徹先生 推薦)

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「錯覚」の魔法で、ありのままの自分を好きに

会う人全員から「やせた?」と聞かれる「着やせ」ファッションBOOK

おかだゆり(KADOKAWA)

 

外出するとき、いつも何を着ていこうか悩む、プラスサイズの女子たちへ。錯覚を用いて体をすっきりカッコよく見せるコツを、元レスリング女子世界3位のデザイナー、がっちり体形のおかだゆり氏が解説します。小物を使った着こなしや洋服選びの注意点など、私を含め世の中でひっそり暮らすプラスサイズ女子に勇気と希望を与えてくれます。着こなしを覚えれば膨張色だって怖くない、もっと自分を好きになれる本。ありのままで、かっこいい自分になれるって、最高じゃない?

(昭和女子大学附属昭和中学校 昭和高等学校(東京都) 徳富里美先生 推薦)

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妖怪たちと過ごす、怖いけど温かな日々

妖怪アパートの幽雅な日常(全10巻)

香月日輪(講談社)

 

この作品を知ったのは十数年前です。以前なら面白く読んだジャンルも心に響かなくなった頃でしたが、久々に文字通り「寝る間を惜しんで」読みふけりました。この作家を知った時には既に亡くなられていたため、新作を読めないことに落胆した記憶があります。高校生になったばかりの男の子が、妖怪アパートで体験するちょっぴり怖い、でも心温まる物語を堪能してください。

(群馬県立伊勢崎商業高等学校 学校司書 江原瑞枝先生 推薦)

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過酷な現実をユーモアで包む、魂の記録

困ってるひと

大野更紗(ポプラ社)

 

難病を抱えた当事者の「困ってる」ことを赤裸々に描いた一冊。襲いかかるすさまじい現実。なのに、文章はユーモアにあふれていて、読み手をぐいぐいと引き込んでいきます。普段あまりノンフィクションを読まない私が、一気に読み終えました。

(群馬県立伊勢崎商業高等学校 学校司書 江原瑞枝先生 推薦)

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わたしは死神 本を盗む少女の話をしよう

本泥棒

マークース・ズーサック  入江真佐子:訳(早川書房)

 

この物語の語り部は死神です。ナチス政権下のドイツで、文字の読めない少女リーゼル・ミメンガーが本を盗むところを目撃してから、彼女の人生を見守り続ける死神。優しい養父、友情を育む少年、里親が匿うユダヤ人青年との交流を通して言葉を少しずつ覚えていくリーゼル。言葉は人を傷つけもするし、物語として心を癒やしてくれもします。涙なしには読めない本作は、本を読むこと、どのように言葉を使うべきかを示唆してくれます。

(渋谷教育学園渋谷高校(東京都) 司書教諭 渡部華代子先生、根子愛紀先生 推薦)

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美しい星の写真と言葉の美しさ

宙の名前

林完次(KADOKAWA)

 

この本は、天体の写真とそれにまつわる俳句や和歌、各国の神話や逸話が載っています。高校生の時にこの本と出合い、星を紡ぐ言葉の美しさに惹かれて何度も見返しています。もちろん、写真もとても美しく、色褪せません。

(渋谷教育学園渋谷高校(東京都) 司書教諭 渡部華代子先生、根子愛紀先生 推薦)

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【冒険・知的好奇心】 好きを突き詰める大人たちの熱狂に触れる本

「わからない」を愛する研究者の飽くなき情熱

裏山の奇人 野にたゆたう博物学

小松貴(幻冬舎文庫)

 

アリの巣にアリ以外の昆虫がこんなにもたくさん居候しているなんて知らなかった!そんな昆虫にまったく興味がない私でも楽しく読めた、自称奇人の昆虫学者の本。表紙がシンプルでなかなか手にとってもらいにくいのですが、するする読める「はじめに」の文章と目次にならぶ奇人が考えた気になるタイトルだけでも体験してみて!かなりひどい目にあっているのに「わからないことを、わかりたい」という研究者の飽くなき情熱に圧倒されます。

(福井県立勝山高等学校 学校司書 松永真由子先生 推薦)

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関連する学問へ:獣医・畜産、応用動物学 (昆虫科学)

 

 


修復家が解き明かす、300年鳴り響く音の謎

修復家だけが知るストラディヴァリウスの真価

中澤宗幸(毎日新聞出版)

 

お正月番組のヴァイオリンの聞き比べなどによく登場する、名器ストラディヴァリウス。なぜ、製作から300年以上を経ても、億単位で取引されコレクターや演奏家に愛されるのか。その謎をヴァイオリン修復家の中澤氏が、音色や、時代によって変化する作風の違い、使われている木材やニスなど、多方面から解説しています。ヴァイオリンを1から作るページもあり、製作者ストラディヴァリの気分でヴァイオリンを作ってみたくなります。

(昭和女子大学附属昭和中学校 昭和高等学校(東京都) 徳富里美先生 推薦)

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関連する学問へ:文学、美学・美術史・芸術論、外国語学 機械工学(設計、エンジン、材料、流体等)

 

 


島を丸ごと購入し、島民と生きていく人生

カオハガンからの贈りもの

崎山克彦(海竜社)

 

20 数年前、私はバリ島へ行く予定で準備を始めました。その時出会った 1 冊がこちらです。退職金でカオハガン島を島ごと購入し、島民たちと生きてゆく暮らしを選んだ崎山氏の人生に魅せられ、急遽行き先を同じセブ島内の「カオハガン島」に変更。実母と小さな子供たち 2 人を連れて、本当の幸せとはなにか?を考えたいと実際に滞在。16 年ぶりとなった先日、二十歳になった次男と同じ場所へ赴きました。一緒に海に潜りシュノーケリングをして、大きな時間の流れの中で私にとっての真の幸せを味わうことができました。思い出話に付き合ってくれた次男には感謝と共に、私の人生に重なる大切な 1 冊となっています。

 

「生きること」を考える時、一生に一度は訪れてほしい島です!まずはこれを読んでから…。

(豊島岡女子学園 中学校・高等学校(東京都)司書教諭 髙司陽子先生 推薦)

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関連する学問へ:地域研究、文化人類学・民俗学

 

 


一人の人間として描かれる、英雄の葛藤と孤独

蒼き狼

井上靖(新潮文庫)

 

モンゴルの蒼き狼、成吉思汗(チンギス・ハーン)。もともとは小部族の生まれでしたが、卓越した戦術とカリスマ性でユーラシアの東西にわたり勢力を拡大していきます。作者である井上靖氏は、そんな成吉思汗をただ成功者としてだけでなく、自らの出生に疑惑を持ち悩み続ける一人の人間として描き、かなり読みごたえのある内容になっています。

 

私はこの本をきっかけにして東アジアを舞台とする歴史小説に興味を持ち、井上靖から陳舜臣、宮城谷昌光へと読書の幅が広がりました。

(昭和女子大学附属昭和中学校 昭和高等学校(東京都) 徳富里美先生 推薦)

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関連する学問へ:史学、考古学 (アジア史・アフリカ史)

 

 


 

【進路・探究】 「学び」の面白さに目覚める本

ぼやきの中に光る、言語学調査のリアルな面白さ

現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき

吉岡乾(創元社)

 

司書をしていて、言語学に興味がある生徒がけっこう多いことに驚いています(昆虫と同じく自分が生徒のころは興味がなかったので)。そんな生徒にとりあえず勧めています。パキスタン・インド奥地の少数言語を収集・調査している言語学者が「はやく日本に帰りたい」とぼやきながらも、フィールド言語学とは何か、どうやって研究を進めていくのかに興味を持たせてくれる本。全編ぼやきが入ってくるが、それが面白い。

(福井県立勝山高等学校 学校司書 松永真由子先生 推薦)

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関連する学問へ:地域研究、文化人類学・民俗学 文学、美学・美術史・芸術論、外国語学 (言語学)

 

 


「イーグル・アイ」が語る、命がけの発掘現場

恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ

小林快次(新潮社)

 

福井県福井駅には巨大な恐竜モニュメント(しかも動く)が複数あります。恐竜が身近な存在?ではあるのですが、その化石発掘現場は未知の世界。そこで、世界中で恐竜を見つけまくって「イーグル・アイ」という愛称がついた恐竜研究者が、どうやって恐竜化石を発見・発掘するのか教えてくれる本。大発見にたどりつく著者の思考の過程を臨場感たっぷりになぞれるのが楽しい。クマにヘリに砂漠に、命がけエピソードがあちらこちらに。

(福井県立勝山高等学校 学校司書 松永真由子先生 推薦)

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関連する学問へ:地球科学・古生物、惑星圏科学・宇宙塵 (層位・古生物学)

 

 


古典から現代へ、数学を別の角度から俯瞰する

和算からベルヌーイ数へと続く数の世界

小林吹代(技術評論社)

 

みなさんが今勉強している数学は西洋数学ですが、日本古来の数学は和算といいます。和算と西洋数学がどのように関わりあうのか。『源氏物語』54帖から着想を得た源氏香の解答図が2023年国際数学オリンピックのロゴに採用され、古典とも関わる和算が現代においても再注目されています。数学を別の角度から俯瞰し、楽しみながら学べる一冊です。

(芝浦工業大学柏中学高等学校(千葉県) 図書室 司書 仁村紀恵先生 推薦)

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関連する学問へ:数学(解析、代数、幾何、複雑系、離散数学等) 哲学・倫理学、科学技術論、宗教学(科学社会学・科学技術史)

 

 


夢破れた先に得た、新たな歩み

宇宙飛行士選抜試験 ~ファイナリストの消えない記憶~

内山崇(SB新書)

 

子どもの頃からの夢であった宇宙飛行士になるために全力で選抜試験に臨み、あと一歩のところで夢破れた著者の回想録。著者の職業は宇宙船エンジニアなので宇宙飛行士に選抜されたメンバーと一緒に仕事をするという後日談までが語られます。長年の夢にどのように挑んだのか、それが叶わなかった先に何を得たのか。これから自分の進路を決める高校生に読んでもらいたいです。

(芝浦工業大学柏中学高等学校(千葉県) 図書室 司書 仁村紀恵先生 推薦)

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12人の視点から、日本の未来を自ら考える

原発回帰を考える 3.11から15年目の大転換

吉田千亜ほか(集英社新書)

 

原発は日本に本当に必要なのだろうか、という疑問を高校生には持ってほしいし、考えて欲しい。作家や研究者などさまざまな立場から、12人の思いや意見を聞いてみて欲しい。

(神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校 図書館(学校司書) 池内純子先生 推薦)

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【葛藤・成長】 同世代の物語から、未来のヒントを見つける本

三世代の家族が紡ぐ、教育への熱き思いの歴史

みかづき

森絵都(集英社文庫)

 

この話の舞台は1961年千葉のベッドタウンから始まります。君たちにもなじみのある「塾」が世の中に登場し始めたころ、塾が社会でどんな扱いを受けていたのか、そして現代に向けてどのように巨大ビジネスになっていったのかという歴史が、ある塾を経営する家族の物語の中で見えてきます。それぞれの家族が教育にかける思い、家族の一人ひとりにかける思いが胸に迫ってきます。時代を経て、家族の中に流れていく思いにページを思わず進めてしまいます。

(東京都立国立高等学校 公民科/司書教諭 松澤徹先生 推薦)

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(C)  辻堂ゆめ/双葉社
(C) 辻堂ゆめ/双葉社

衝撃のラストが問いかける、「教育虐待」

サクラサク、サクラチル

辻堂ゆめ(双葉社

 

舞台は高校、受験を控えた男子高生とそんなことを超越したかのような女子高生との交流が面白い展開になっていきます。こういうのを「教育虐待」っていうのだと初めて知りました。衝撃のラストに安堵したり、もどかしかったり…。

(東京都立国立高等学校 公民科/司書教諭 松澤徹先生 推薦)

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世界の広さに気づき、「普通」を揺さぶる体験記

JK、インドで常識ぶっ壊される

熊谷はるか(河出書房新社)

 

父の転勤をきっかけにインドで暮らすことになった女子高生のリアルな体験記です。日本では当たり前だった価値観が、文化や生活の違いの中でどんどん揺さぶられていく様子が、明るくユーモラスに描かれています。戸惑いや驚き、出会いを通して世界の広さに気づかされ、「普通」って何だろうと考えるきっかけをくれる、読みやすく元気をもらえる一冊です。

(ドルトン東京学園中等部・高等部 司書教諭 関口真弓先生 推薦)

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異世界に独り放り出された、少女の生きる力

月の影 影の海(十二国記シリーズ)

小野不由美(新潮文庫)

 

麒麟の選んだ王が統べる、12の国を舞台にしたファンタジー。ファンタジー好きなら是非とも読んでおきたいシリーズです。『月の影 影の海』は女子高生が主人公。ある日突然異世界に連れ去られ、ただ一人放り出されてしまいます。訳もわからず、人からも妖魔からも追われる日々。とにかく生きて、元の世界に戻ることを目標にあがき続けます。地名や固有名詞の漢字が難しく、そこだけは難点ですが是非読み進めて欲しいです。

(群馬県立伊勢崎商業高等学校 学校司書 江原瑞枝先生 推薦)

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12歳の少女は王を目指す

図南の翼 (十二国記シリーズ)

小野不由美(新潮文庫)

 

ファンタジーの十二国記シリーズはどの巻も面白いのですが、私のイチオシはこれ!主人公は12歳の少女ですが、ものの考え方と行動力はたいそう魅力的で読めばファンになること請け合いです。

(神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校 図書館(学校司書) 池内純子先生 推薦)

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他人の子を誘拐し育てる女がつきつける「母性」

八日目の蝉

角田光代(中公文庫)

 

赤ん坊を誘拐し、その子を懸命に育てる女の逃亡劇。私は犯罪者である主人公に肩入れし、どうにか逃げ延びて欲しいと切に願いました。なぜ私がこの本に惹かれたのかというと、この本を読んだのが自身の出産直後だったからです。立場的には誘拐された親側なのに犯人への気持ちが止められず号泣しながら読みました。

 

読み手の立ち位置によって、本から得るものは全く別の物になります。高校生のみなさんはまた違った感想を抱くはず。感受性豊かな高校時代にぜひいろんなジャンルの本に触れてみてください。

(芝浦工業大学柏中学高等学校(千葉県) 図書室 司書 仁村紀恵先生 推薦)

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超能力を持つ人々が支配する管理社会の残酷な真実

新世界より

貴志祐介(講談社文庫)

 

1000年後の日本を舞台に、超能力を持つ人類が築いた管理社会の闇を描く壮大なSFミステリー。この本に出会うまで、自分自身SFものに苦手意識がありましたが、この作品に出会って面白さを知りました。

 

「想像力こそが、すべてを変える」

この一文は、想像力が失われ続けている現代に向けた新世界からの警告であり、今を生きる私たちへ強烈なメッセージを突きつけます。高校生のうちに、この緻密な世界観と哲学的テーマにぜひ触れてほしいです。人生観変わります!

(ドルトン東京学園中等部・高等部 司書教諭 関口真弓先生 推薦)

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宇宙の生命観を覆す、着眼点に震える

老ヴォールの惑星

小川一水(ハヤカワ文庫JA)

 

こんなSFがあったとは!とたまげた本です。20年前の刊行ですが、宇宙の生命体にはこんな存在もありなのかもしれない、と思わせる着眼点が素晴らしくて心が震えました。

(神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校 図書館(学校司書) 池内純子先生 推薦)

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【思い・言葉】どう伝えるかわからなくなったら読む本

書くことで「本当の自分」の答えを見つける

さみしい夜にはペンを持て

著:古賀史健 絵:ならの(ポプラ社)

 

言葉にならない思いは、文字にして、書いて、考えることで、「自分はこう思っていたんだ」と答えを出すことができます。書くこととはどういうことか、どうやって自分の思いを書けばよいのか、悩んでいる人に手に取ってみてほしい1冊です。

(日出学園高等学校(千葉県) メディアセンター司書教諭・探究科 成松万里奈先生 推薦)

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本を読むことは、他者の人生を生きること

さみしい夜のページをめくれ

著:古賀史健 絵:ならの(ポプラ社)

 

本を読むこととは、どういうことなのか。この本は、その一つの答えを示しています。世の中にあるすべての本の中には、同じように悩み、生きた先輩がいます。本を読むことで、自分以外の他者の人生を生きることもできます。自分の悩みに回答してくれることも、自分の感情にピッタリとくる、光る言葉を見つけることもできます。自分にぴったりくる1冊を選ぶところから、はじめてみてください。

(日出学園高等学校(千葉県) メディアセンター司書教諭・探究科 成松万里奈先生 推薦)

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心に溜まった「未分化な思い」を言葉に変える

言葉にできない気持ちの言語化ノート

NHK「言葉にできない、そんな夜。」制作班(小学館)

 

ワクワク、イライラ、モヤモヤ。自分の感情は、そんなオノマトペでは追いつけないような、もっと相応しい言葉がある気がする。けれど、うまく言葉にできず、自分の感情も陳腐なものになってしまったような気がして、やるせなくなる。そんな「言葉にできない気持ち」が、物語の中で、歌の中で、どんな言葉で表されてきたのか、紹介されています。どういう言葉が、自分にしっくりくるのかを探すヒントになる1冊だと思います。

(日出学園高等学校(千葉県) メディアセンター司書教諭・探究科 成松万里奈先生 推薦)

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昨日より前進するために、言葉の力を味方に

「言葉」があなたの人生を決める

苫米地英人 (フォレスト出版)

 

アファメーションの超入門!ということで、言葉の法則・言葉の持つ力を探ります。ついマイナスの言葉が浮かんでしまうあなた、毎日毎日の言葉一つで人生が変わっていくなら…それを知りたいとは思いませんか。そして実践することが何より大事です。まずはその入り口に立って、昨日より今日と前進していきたいですね!!言葉の力(言霊)を信じるあなたへ。

(豊島岡女子学園 中学校・高等学校(東京都)司書教諭 髙司陽子先生 推薦)

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日常の「当たり前」を問い直す

水中の哲学者たち

永井玲衣(晶文社)

 

日常の小さな疑問や違和感から「考えること」の面白さを教えてくれる一冊です。著者の永井さんは身近な出来事を入り口に、「当たり前」と思っている価値観を、柔らかくときに鋭い感性で問い直します。難解になりがちな哲学を、対話的で親しみやすい語り口で描いているため、高校生でも無理なく読み進められます。正解を探すのではなく、自分の言葉で考える楽しさを味わえます。

(ドルトン東京学園中等部・高等部 司書教諭 関口真弓先生 推薦)

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他者と考える哲学対話を楽しんで

考えるとはどういうことか  0歳から100歳までの哲学入門 

梶谷真司(幻冬舎新書) 

 

この本では「哲学」=「考えること」。他者との対話を通して当たり前を疑ったり自分の考えや見方を深める活動「哲学対話」の紹介をしています。

 

日常の中で、他者と一つのテーマについてじっくり語り合う機会ってそんなに多くありませんよね。でも、社会に出ると価値観の異なる人々と出会うことになります。合わないから関わらないと壁を作るのではなく、ぜひ対話を通して共生する道を模索してほしいです。哲学対話、楽しいですよ!

(渋谷教育学園渋谷高校(東京都) 司書教諭 渡部華代子先生、根子愛紀先生 推薦)

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