これぞ!図書館の魅力の世界
日常を豊かにし、学問への扉をひらく。学校内の自由で楽しい空間「学校図書館」を知ろう!
人生を豊かにし、学問に出会うきっかけとなる本。それは君たちのすぐそば、学校の中にも溢れています。学校図書館は、ただ静かに本を借りるだけの場所ではありません。主体的に参加でき、新しい世界や仲間に会える「自由で楽しい空間」です。全国の高校で行われている面白い取り組みを知って、君も図書館を使いこなし、一緒に盛り上げてみませんか。
図書館の魅力 その1
本との意外な出会いがある「魅力的なコーナー」
◆知的好奇心を揺さぶる「専門的・時事的な特集」
iPS細胞、大阪万博、刀剣、DE&I(多様性)、女性と科学、さらには「キノコ」や「源氏香」まで。社会や文化の動きと本をつなぐ仕掛けが満載です。(東京都立国立高等学校、ドルトン東京学園中等部・高等部、芝浦工業大学柏中学高等学校、渋谷教育学園渋谷高校、昭和女子大学附属昭和中学校 昭和高等学校)
◆先生の素顔がのぞける「〇〇先生コーナー」や「教員おすすめ本」
教科に関係なく先生の趣味や興味ある本を紹介。普段かかわりの薄い先生とのコミュニケーションに役立ちます。(豊島岡女子学園 中学校・高等学校)
◆今の気分で選べる「お楽しみ福袋」や「旬のコーナー」
・中身を見ずにヒントで借りる「図書室福袋」は、借りる方もワクワクする人気企画です。(豊島岡女子学園 中学校・高等学校、昭和女子大学附属昭和中学校 昭和高等学校)
・映画化作品、ベストセラー、同年代の推し本など、ふらっと立ち寄って手に取れる棚が充実しています。(福井県立勝山高等学校、群馬県立伊勢崎商業高等学校、東京都立国立高等学校)
図書館の魅力 その2
「遊び」も「対話」も。図書館で楽しむイベント・企画
◆アナログゲームやクイズで盛り上がる!
昼休みにTRPGを楽しみ、学校祭では生徒自作の物語で開催。遊びから新しい創作が生まれています。(福井県立勝山高等学校)。ぬいぐるみを探してクイズを解くなど、生徒のアイデアが形になっています。(昭和女子大学附属昭和中学校 昭和高等学校)
◆言葉を動かし、対話を深める活動
読み聞かせ、哲学カフェ、ビブリオバトル。本を介して、先輩や後輩、時には地域や他校、英語での交流ともつながります。(豊島岡女子学園 中学校・高等学校、ドルトン東京学園中等部・高等部、日出学園高等学校、渋谷教育学園渋谷高校)
図書館の魅力 その3
君の「やりたい」が図書館を創る。生徒主体の取り組み
◆自分たちが読みたい本を、自分たちで選ぶ「選書・ブックハンティング」
図書委員が本屋へ行き、生徒ならではの感性で本を選書。選書理由のPOPが他の生徒の目を引きます。(東京都立国立高等学校、日出学園高等学校)
◆社会を考えるプロジェクトや情報発信
DE&I(多様性)を考える月間に、あえて「超不便な本棚」を設置。生徒の活動が図書館の姿を変えていきます。(ドルトン東京学園中等部・高等部)
図書館の魅力 その4
もちろん探究の授業にこそ、図書館を活用
◆司書も強力サポート テーマ選びや関連本
テーマに関する本の紹介。さらにテーマを一緒に考えてくれたり、電子図書館で先輩の探究成果を見られたり。 「教科横断」の常設展示スペースも学びを深めてくれます。(東京都立国立高等学校、福井県立勝山高等学校、神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校、 日出学園高等学校、芝浦工業大学柏中学高等学校)
学校別:各高校図書館の個性あふれる取り組み
「年明けの福袋」、「バレンタインの福袋」など図書委員おススメ本にワクワク
◆22年続く読み聞かせに、哲学カフェ!活気あふれる「図書館3大活動」
本校の図書館 3 大活動を紹介します。
(1)有志による22年目になる読み聞かせボランティア活動
(2)12年続く哲学カフェ(校内・校外合同は2年目で約数十校が年に3回、池袋ジュンク堂に集合)
(3)11年続くビブリオバトル
学校 HP で、図書館の活動を紹介しているのでご覧になってみてくださいね。ほかには、「哲学カフェ」「ビブリオバトル」など、過去のものがたくさんあります。
◆先生の趣味や意外な一面がわかる!16年続く「〇〇先生コーナー」
約3か月周期で、先生のおすすめ本を紹介するコーナーがあります。担当教科に縛られない、趣味や興味ある分野に関する本をあげてもらいます。図書委員の企画担当生徒がすべて準備配架まで行います。普段かかわりの薄い先生とのコミュニケーションにも役立ちます。他のコーナーには、ビブリオバトルで取り上げられた本、各教科の先生たちによるおススメ本、季節の本などがあります。
◆「友情系?それとも恋愛系?」中身はお楽しみの「図書室福袋」にワクワク!
図書委員中心のイベントとしては、「年明けの福袋」、「バレンタインの福袋」などと称し、図書委員おススメの本を2〜3冊入れて、ラッピング仕様で飾り、中を見ずに貸出しします。袋には「友情系」「恋愛系」などのヒントがあり、なかなか好評です。図書委員も楽しそうですし、借りる方もワクワクしています。
昼休みには図書館でTRPGを楽しむ 学校祭でも開催
◆探究のテーマに迷ったら、司書と一緒に「壁打ち」ブラウジング
勝山高校では一人1つのテーマを決めて探究活動を行っています。探究のテーマ決めや、自分の興味関心を知るためにブラウジングをしてもらっています。テーマが決められない生徒といっしょにブラウジングしながら考えをまとめる壁打ち相手になるのが楽しいです。普段本を読まない子でも、自分の興味がある分野ならば、少し難しいかなと思いながら手渡した本でも読めることがあり、好きなテーマで探究することが大事なのだなと実感しています。
◆回転の早さはピカイチ!ふらっと立ち寄れる「今話題の本コーナー」
「今話題の本コーナー」として、ざっくり、最近映画化された本やベストセラーになっている本などを入口近くに設置。図書館にふらっと来た生徒も、読む本に迷っている生徒もこの棚から借りていくことが多く、回転が早いです。生徒のおすすめの本も置いてもらっています。

◆昼休みは図書館でTRPG!生徒自作の物語が学校祭の主役に
クトゥルフ神話TRPG(※)のルールブックを蔵書に加えたことがきっかけで、図書委員を中心に意気投合した生徒が集まってTRPGを昼休みに図書館で楽しむようになりました。だんだん盛り上がって、TRPG初心者の生徒も参加できるようにと、生徒たちが作成したオリジナルのTRPGを学校祭の図書館行事として開催しました。
※紙、鉛筆、ダイス(サイコロ)、ルールブックを使い、会話を通して物語を進める対話型のアナログゲーム。自分たちで物語を創り上げる。
本屋さん大賞やビブリオバトルのコーナーが好評
◆本屋大賞から「刀剣」「キノコ」まで!知的好奇心を刺激するコーナーが好評
本校の図書館で作ったコーナーとラインナップ例を紹介します。
☆「本屋大賞2024」(ノミネート作品、翻訳、発展部門)、「iPS細胞特集」、「大阪万博」(漫画、小説も)、「関税がわかる本」(AERAの記事中心)、「NHK短歌」(木下達也さん講師)、「ローマ教皇・コンクラーベ」(バチカンの資料、キリスト教基礎資料)、「刀剣」(東京新聞「大図解」に関連書)、「水族館」、「国高生に夏休みに読んでほしい本」、「新潮文庫の高校生に読んでほしい50冊」、「図書館でキノコ狩り」、「読む、世界陸上」、「ノーベル医学生理学賞」、☆「紙でもデジタルでも手書きのメモ」(ノート術など)、☆「ビブリオバトル バトラーの推し本」。
※☆マークは評判の良かったコーナーです。その他「映像化された本」コーナーも通年であります。
◆授業の強力サポートから、書店での「ブックハンティング」まで
・探究や歴史総合の授業に関する本のレファレンス。 ・生徒の要望に応じ、近隣や都立図書館から資料を取り寄せ。 ・入学当初の新入生への図書館オリエンテーションや、歴史総合の授業でのオリエンテーション。 ・図書委員の他校交流会。 ・図書委員による書店でのブックハンティング。 ・希望生徒による書店での洋書ブックハンティング(英語指導助手JETも同行)。
同年代の「推し」は最強! 次は、どれ読む?~ビブリオバトラー推し本~
冊子に掲載されている本を並べています。同年代が薦めているだけあって、いままでつくったコーナーと比べると、ダントツに稼働率が高い! はじめは一時期の予定でしたが、反響が大きく常設コーナーになっています。
多様性を考えるプロジェクト 「超不便な本棚」って何だ!?
◆2024年「DE&I」プロジェクト始動!多様性を考える5つの企画
学校全体で「DE&I」(多様性・公平性・包括性)について考える月間を設定。図書委員会有志と先生方が連携し、①新聞記事掲示、②「What’s DE&I?」本コーナー、③信号ワーク、④もしも空を飛べる人がマジョリティの世界だったら?(社会モデル)、⑤放課後ゲスト講演の5企画を実施しました。
◆自分自身のバイアスを考える「What’s DE&I?」コーナー
新聞記事をきっかけにもっとDE&Iについて知ってほしい!と関連書籍を設置。北原モコットゥナシ『アイヌもやもや』、中野信子『「バイアス社会」を生き延びる』、サンドラ・ヘフェリン『ほんとうの多様性についての話をしよう』、森山至貴『あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』など。社会学、脳科学など多様な分野から、ものごとを見られるように図書委員とともに選書しました。
◆信号ワークと「超不便な本棚」で、当たり前の社会構造を問い直す
【信号ワーク】日常の「モヤモヤする言葉」に赤(よくない)・黄(要注意)・青(安全)のシールを貼り、要因を考える本を並べました。図書委員メンバーは「さまざまな見方・考え方があることに気が付くきっかけになると嬉しい」と述べていました。
【もしも空を飛べる人がマジョリティの世界だったら?】「社会はマジョリティ仕様にできている」ことを体験するため、企画した生徒のアイデアがふんだんに詰め込まれた「超不便な本棚」を設置しました。とても面白い企画となりました。
運命の1冊との出会いも 図書館はキミの居場所
◆「先生、聞いてくださいよ〜!」目的がなくても立ち寄れる、君の居場所
雑談をしにくる常連さん、「推薦入試の課題、何から調べればいいですか…?」と切実な相談に来る人、ぬいぐるみを置いて自習する人、ルービックキューブやボードゲームで盛り上がる人。使い方は人それぞれです。「図書館に行くこと」も「本を読むこと」も特別なことではありません。目的がなくても大丈夫。惹かれる1冊に出会ったときは、そのまま読み進めてみてください。1冊すべてを読まなければいけないと身構える必要はありません。
◆読まなかった2年間を取り戻す、「運命の始まりの1冊」との出会い
入学して2年間ほとんど来なかった生徒が、友人の勧めでライトノベルを借りに来ました。全巻読破する頃には立派な常連に。「次、何かないですか?」と聞いてくるようになり、そこからライト文芸、一般文芸へと読むものも変わっていきました。「あまり本を読まないんですよね〜」と言っていた人が変わる姿には感動しました。あなたにとっても「運命の1冊」が待っているはずです。
◆好奇心の種を「ない」で終わらせない!君たちの「知りたい」が図書館を育てる
探究科の授業では必ず本を利用します。テーマに合う本がなければ、小学校の司書に尋ねたり、国会図書館へ赴いたり、公共図書館から借りたり。好奇心の種を「ない」で終わらせないように奔走します。皆さんがリクエストし、調べ、学ぶたびに蔵書はアップデートされ、学校図書館は成長します。ぜひ、存分に「使い倒して」ください!
◆生徒の感性で選ぶ「店頭選書会」と、世代を超えた「小中高連携」
【店頭選書会】有志で書店へ出かけ、生徒ならではの感性で選んだ本を選書理由のPOPと共に掲示しています。生徒ならではの感性は、他の生徒がページをめくるきっかけになっています。
【小中高連携】本校は幼小中高一貫校。小学校図書館と中高図書館が内階段で繋がっている利点を活かし、小学生の質問に中高生が答える「おしえて!せんぱい」コーナーや、中高図書館の「開放日」を実施。世代を超えた交流が生まれるのも面白いところです。
プレゼントがうれしい図書館内のクイズゲームを生徒が企画
◆司書手描きの袋にワクワクを詰めた「図書室福袋」
1月に、先生方や校長先生、図書ボランティアが選んだ本を2〜3冊入れた「図書室福袋」を開催。司書が無地の袋にかわいいイラストを描いて用意したところ、約30袋が口コミで広がり2週間で完売しました。
◆科学における女性と女児の国際デー企画
理系への興味を広げる本を特集。本のラインナップ例を紹介します。
『女子中学生の科学』(清邦彦)、『理系女子的生き方のススメ』(美馬のゆり)、『マリー・キュリー』(ナオミ・バサコフ)、『浜村渚の計算ノート』(青柳碧人)、『わたしはサイエンスクリエーター』(五十嵐美樹)、『女子中学生の小さな大発見』(清邦彦)、『数学ガール』(結城浩)、『世界を変えた50人の女性科学者』(イグノトフスキー)
◆ぬいぐるみクイズにしおりのプレゼント。生徒ボランティアの企画
高校3年の図書ボランティアが企画し、図書室内に設置したパンダのぬいぐるみ10体にそれぞれクイズをもたせ、クイズを解くと生徒手描きのしおりがもらえるゲーム。しおり目当てに参加する生徒もいました。ほかにも、13回開催のブックトークや、配架、ブックコート貼りなど、生徒が積極的に運営に携わっています。


SSHの学びを深める「教科横断」の常設展示スペース
SSH指定校として探究能力の育成に力を入れており、図書室の常設展示スペースで教科横断を意識したテーマ設定を行っています。現在は「あなたの知らない源氏香の世界~源氏香の謎~」と称し、日本の歴史の中で香道がどのように確立されていったのかを紹介、香りの組み合わせを『源氏物語』にちなむ名称と図柄で表した図書などを展示しています。
過去には「賢治と三科物語」「世界で活躍する日本の建築家たち」「解体新書をめぐる熱き風雲児たち」「和菓子にみる日本の美意識」など、生徒の興味を引き出すテーマを設け、関連本を展示しました。次回は卒業生が関わるサグラダファミリアを軸に「幻想建築の世界」を展開予定です。
先輩の探究テーマも知れる! 探究に図書館を活用
◆電子図書館で「先輩の探究成果」を未来へ受け継ぐ
本校の電子図書館では、独自資料の登録が可能で、過去の先輩たちの探究成果物(ポスターなど)を見ることができます。紙の資料と併せて活用する方法を、探究の授業時間を使ってレクチャーしています。
◆効率的で効果的!図書委員による「図書通信」とPOP展示
忙しい生徒のため、おすすめ本POPをB4判にまとめた「図書通信」を作成してクラス掲示。POP現物はそのまま本棚で本と一緒に展示します。一度で広報と展示をまかなう、省エネかつ効果的な委員会活動です。
国際色豊かな展示と英語ミニビブリオバトル
◆英語で「推し」を語る!意外な生徒がチャンプに輝く「英語ミニビブリオバトル」
中1の3学期に英語科と共同で、英語によるミニビブリオバトルを行います。最初は図書館閲覧室で、紹介したい本を試し読み。次に、教室で原稿を考え、最後に実践です。発表1分、Q&A1分で行い、クラスのグランドチャンプ本を決定します。1分間しゃべる不安も、最後は「短かった!」に変わります。本への熱意と人柄がうまく噛み合うと、意外な生徒がチャンプに輝くこともあり、生徒も楽しんでいます。
◆国際色豊かな展示と、廊下に出現する「出張図書館」
【展示】ダガー賞受賞の『ババヤガの夜』をはじめ、世界で読まれる日本人作家を展示。本校は帰国生が多いため原書と翻訳本を並べるなど国際色豊かな棚にしました。
【月間企画】11月の読書月間には、各学年のフロアに委員が選書した本を展示・貸出する「出張図書館」や1日1冊の「読書日めくりカレンダー」を実施。図書館まで行く時間がない生徒にも本を届けます。生徒・教員ともに楽しみにしています。
図書館への誘い
◆図書館は気持ちがリラックスできる場所
長崎南山高校 学校司書 松浦純子先生
◆本当に出会うべきものは、自分で手を伸ばさないと得られない
山崎学園富士見中学校高等学校(東京都) 司書教諭 宗愛子先生
◆一生かかっても読めない冊数の本に囲まれて
六甲学院高校(兵庫県) 図書館司書 澄川久美先生
◆図書館で、本屋やネット書店ではできない体験を
千葉県立東葛飾高校 公民科(「公共」) 内久根直樹先生
◆ただ司書とおしゃべりするために来てもいいよ
鎮西学院高校(長崎県) 司書 今村節子先生
◆就職や進路で悩んでいるなら、まずは本を読んでみて
長崎市立長崎商業高校 粟田純子先生
◆遠慮なく司書さんを頼ってください
千葉県立柏高等学校 学校司書 油納朝子先生
◆司書は資料提供のプロ。きっと突破口になる
渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都)司書教諭 前田由紀先生
◆社会にとって有益な提案となるために
中央大学杉並高等学校(東京都) 国語科 小泉尚子先生
◆なんとなく、直感で!その積み重ねがあなたをつくる
座間総合高等学校(神奈川県) 国語 宮下翔吾先生
◆自分の考えが変わる瞬間をもたらしてくれる
神奈川県立鶴嶺高等学校 国語科教諭 伊藤雅子先生
◆文学には大きな力がある
栄光学園中学高等学校(国語科・非常勤講師)(神奈川県) 石原徳子先生
◆本や図書館は、みなさんの未来を広げる道具です
早稲田大阪高等学校(大阪府) 米田謙三先生
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